廃液濃縮装置(多重効用缶) Evaporator
プロセス概要
コンパクトな構造の多重効用蒸発濃縮装置
水蒸気などの熱源を利用して、廃液/廃水を高効率で濃縮する装置であり、低濃度廃液/廃水を減容化できます。通常の蒸発濃縮装置では、蒸発する水と同等以上の水蒸気が必要ですが、蒸発缶を多重効用缶とすることで、蒸気消費量を1/3以下にすることもできます。また、蒸気再圧縮ブロワを利用することも可能です。
弊社では、廃液の組成・物性を検討し、最も適した濃縮プロセスを提案します。
特徴
- コンパクトな構造で設置面積が小さく低コスト
- エゼクタ、蒸気ブロワ/コンプレッサを使用した省エネルギータイプも可能
- 乾燥機を組み合わせた濃縮・固化プロセスも可能
適用例
- AN製造廃液の濃縮
- 塩化アルミニウム水溶液の濃縮
- 管理型処理設備浸出水の濃縮
- フォトレジスト廃液の濃縮
装置フロー
ユーティリティ使用量
廃液10ton/hを10倍濃縮した場合の例です。使用量は廃液の条件等により変わります。
装置 | 蒸気量 | 電力 |
---|---|---|
単一蒸発缶 | 9ton/h | 11kW |
三重効用缶 | 3ton/h | 20kW |
単一蒸発缶+蒸気コンプレッサ | 0ton/h | 310kW |
二重効用缶+蒸気コンプレッサ | 0ton/h | 190kW |